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ソラリス 学 (スタートレックとの関連)

この前買ったDVD 惑星ソラリス(1972年 アンドレイ タルコフスキー製作)

今回見ても難解で 充分理解できないでいた

そこで 図書館で本を借りる スタニスワフ レム著 ソラリスの陽のもとに (原作名はソラリス) 映画の元になった本だ (1961年発表)

中央図書館に在庫があったので すぐに借りれる えらく古い本だった 昭和40年に印刷されている 多分初版本だ 表紙は図書館で新しくされたのであろう 紙の色は茶色に変色しているし めくるのもままならない

4~50頁読む 面白い これなら新しい本を買ってもよい気になった

今でも販売されているのであろうか ネットで調べると あった ハヤカワ文庫から出ている

Rimg0522 でも くわしくネットを見ていくと 2004年に国書刊行会から新しい翻訳本(ソラリス)が出ているのを見つける

ハヤカワ文庫版は ポーランド人のレムが書いたものを ロシヤ語に翻訳し それを飯田規和という人が日本語に訳している そのためロシヤの検閲でカットされた部分があるみたいだ

新しい翻訳本はポーランド語から直に日本語に訳されているので カットはされていないらしい

こちらのほうをアマゾンで注文した 値段は3倍ほどしたが 蔵書としておいておくのはこちらのほうが良いだろう (文庫本ではなく 単行本だ)

しかし 素晴らしいSFだ だが 難解ではない ちょっとした知性があれば難しくない

映画 惑星ソラリスが難解なのは 監督のアンドレイ タルコフスキーによるものだと解った

実際レムとタルコフスキーは作品をめぐって喧嘩別れをしている 映画の前半30分以上の地球のシーンは原作にはないし 最後の部分も原作にはない タルコフスキーが完全に咀嚼し 消化し 新しい作品に変えてしまっている 

映画は2002年にアメリカでソラリスとしてリメークされたが レムはこの映画にも苦言を呈している この映画は主人公二人の愛の映画として作られた 彼は愛の物語を書いたつもりはないと言っている

人類が宇宙を探索し そこで遭遇する理解不能な出来事 なにもかも人間が理解しえると考えること自体 おこがましいことだ ということがテーマだ

科学者が理解不能なものを理解しようと もがき苦しむ その苦しみを映画の両監督は違う切り口で見せているのだが 後者は謎というよりも愛というものに焦点をあてているぶん評価されていない

私なんぞはなにも宇宙の果てまで行かなくとも 身近にそんな存在があるものだから そんな苦悩も珍しくないのだが (理解不能な存在とは? 女性です 周りに理解不能な存在だらけです)

でも映画 惑星ソラリスが難解だったから 原作を読もうとした人も(私のように)多いと思う

このレムのソラリス SFの聖書と言っても良いと思う

スタートレックがSFとして評価されるのは このレムの思想を下敷きにしているからであろう (スターウオーズをSFと思う人は少ない)

ネクストジェネレーション(ピカードのスタートレック)の最初と最後の巻に出てくる 主人公 Q はまさしく人間が理解できないものの象徴だろうし (人間が宇宙を冒険するのはまだ早いと裁こうとする) ソラリスでも人間の尺度が宇宙のなににでも通用すると思うのは 人間の思い上がりだとしている 

スタートレックのボーグや 映画第1作のビジャーは彼の他の作品に原型が出ている

SFファンなら ぜひスタニスワフ レム のソラリスを読むべきだろう  

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